第010回 対立、合意、効率、そして、公正
ポイント:みんなが納得のいく方法を考えよう。
その1 納得させる方法
① 効率
② 公正
この二つの面から納得させる方法を考えるとよいです。
その2 効率とは…『無駄なく!』
みんなの時間やお金、もの、労力を無駄なく使うようになっているか。
この視点から、問題点を解決できるように考えましょう。
それでは、今回はこの辺でおしまいにしましょう。
その3 公正とは…『参加、機会、結果の公正さ』
① 手続きの公正さ
みんなが参加して決定するようになっているのかどうか。
② 機会や結果の公正さ
機会が不当に制限されたり、結果が不当なものになったりしていないかどうか。
問題:
大会直前にグランドが半分しか使えない。(サッカー、ソフトボール、陸上部が競合)
サッカー部:グランド全面を使用して、練習!
ソフトボール部、陸上部:2/3のグランドを使用して、練習!
3日間の大会前のグランド練習をどのようにしたらよいでしょうか。
意見 ① サッカー部が3日間とも使用する。
〇 グランドを全て無駄なく利用できる。
X ソフトボール部、陸上部が全く使えない。
ポイント:無駄はないですが、平等ではない。
意見 ② 各部1日ずつ使用する。
〇 各部の使用回数が平等になる。
X ソフトボール部、陸上部が使用しているとき、
グランドの一部が遊んでいる。
ポイント:平等ですが、無駄が生まれます。
はてさて、あなただったら、どの部も納得のいくように
どんな解決策を考えますか。
効率と公正の面から考えてみましょう。
でも…
両方を同時に実現することは、難しいですよ。それが現実です。
『効率と公正』の考え方をまとめると…
効率とは、無駄を省くという考え方です。
公正とは、特定の人が不当にあつかわれないようにするという考え方です。
では、次のケースはどうでしょうか。公正と効率の面から考えてください。
① 修学旅行のバスの座席の希望をとりました。複数の人が希望した席はじゃんけんで決定します。
② 駐車料金が高い利用者の少ない市営駐車場の軽自動車の駐車料金を3分の1に値下げしました。
すると…毎日、満車になりました。
ぜひ、やってください。
それでは、今回はこの辺でおしまいにしましょう。