第011回 きまりの目的とつくり方
ポイント:きまりの目的とつくり方について学びましょう。
その1 きまりって?
意見の対立を防ぎます。
関係する人々の権利や義務、そして、責任を明確にするために、『きまり』は、必要なのです。
きまりの種類:規則、契約、法律、条約などなど
その2 権利、義務、そして、責任
きまりをつくるときに…
だれに、そして、どのような『権利』があり、どのような『義務』そして『責任』があるのか
明確にすることがポイントです。
たとえば、売買契約した場合を考えましょう。
契約を守ることは、『義務』になりますね。
そして、契約を守るとお互いの『権利』や『利益』が守られます。
契約に合意すれば、きまりを守る『義務・責任』が生まれますから。
守れない『きまり』だったら、つくる必要がありません。
というより、無意味ですよね。
『きまり』を守るから…社会集団の秩序が保てるのです。
ところで、社会集団には、2つありましたね。覚えてますか。
その3 決定方法
『きまり』を決める方法
話合い。でも、だれがって疑問に思いますよね。
全員?それとも、代表者?
集団の規模、決める『きまり』の内容に違ってきますね。
適切な方法を選びましょう。
では、『きまり』の採決の仕方は?
大きくわけて2つ。全員一致、多数決。
教科書にはありませんが、『少数決』というのもあります。
調べてみてくださいね。
さて、決定の仕方、採決の仕方についてそれぞれの長所、短所を覚えておきましょう。
『きまり』を誰が決めるのか?
全員 :意見は反映されやすいが時間がかかる。
代表者:意見はある程度反映、時間短縮
一人 :短時間だが意見は反映されず。
授業でやりましたね。
それでは、どのように『きまり』を採決するでしょうか?
全員一致:全員が納得するが時間がかかる
多数決:短時間だが少数意見が反映されにくい
※多数決で決める場合は、少数意見の尊重も大切にしよう!
※『多数決で決めてはいけないこと』もある
→特定の人に不利益が予想される場合
『多数決』で決めてはいけないことって、どんなことがありますか。
ちょっと、考えてみてくださいね。
自分の生き方、進路を『多数決』で決められたら、どうでしょうか?
それでは、きまりの意義を例を用いて説明してみましょう。
たとえば、生徒会の目的、組織、決定の手続きなどを明らかにし、
スムーズで効果的な活動が行えるようにすることが生徒会の規則の意義です。
それでは、今回はこの辺でおしまいにしましょう。