第012回 きまりを変更するためには?まず、評価しよう。
ポイント:きまりを変えるって?きまりを見直すには?
その1 きまりは変更可能です。
現状に則した『きまり』が大切です。
むかーしのことも大切です。『伝統文化』で学びましたね。
でも、『伝統文化』も時とともに変化します。
社会の変化に対応できないような人やものは、
『落ちぶれてる~』とか『だっさー』とか言われますよね。
『きまり』も同じです。
意見が対立すれば、合意が求められます。
社会が変化すれば、『きまり』も変更していいはずですよね。
『憲法改正』の議論を聞いたことがないですか。
『憲法』は、国の最高法規です。
1946年に公布され、1947年に施行されました。もう70年たっています。
教科書では、18年間の間に自治会の規則が古くなり、現状に対応できないものになってしまったと書かれていますね。
では、公布から70年たったいま、『憲法』はどうでしょうか。
考えてみてください。
その2 きまりを評価するには?
・きまりを見直すときの『ものさし』
①目的実現のための手段として適切かどうか。
『きまり』を守ることが、目的実現につながっているかどうか。
②だれにとっても同じ内容を意味しているか。
明確な『きまり』になっているかどうか。
③つくる過程にみんなが参加しているか。
④立場を変えても受け入れられるかどうか。
『公正』かどうか。③は『手続きの公正さ』④は『機会や結果の公正さ』
⑤みんなの時間やお金、労力などの無駄はないか。
『効率』的かどうか。
どうです。身近な『きまり』をこのものさしで計ってみたら?
団の一員として、きまりを守るだけでなく、
評価したり見直したりすることが重要です。
ですから、『対立と合意』、『効率と公正』という見方や考え方は、
これからの学習の基礎となるでしょう。
きまりを見直したほうがよい場合とは…
状況の変化により、
きまりが現実と合わなくなったときに見直したほうがよい
ということです。
それでは、今回はこの辺でおしまいにしましょう。