第003回 地球儀と世界地図の長所、短所
『地理』を一郎君と桜さんの二人と一緒に勉強していますか。
今回はその第003回目。
今日のテーマは『地球儀と世界地図の長所、短所』です。
さて、どんなことを学ぶのでしょうか。
一郎:自分の顔って、見たことある?
桜 :あるわよ、何言ってるの?
一郎:だよね。鏡で見れるもんね。でもさぁ、地球を鏡でうつせないじゃん。
桜 :当たり前でしょう。こんな大きなものをうつせる鏡なんてないわよ。
一郎:だからさぁ、昔の人って偉いなぁって思っちゃってさ。
桜 :どうして?
一郎:人類って、いつごろから『地球が丸い』ってわかってたんだろう。
桜 :そういうこと?だから、でっかい鏡のこと言ってたの?
それはね、古代ギリシャ時代ぐらいまでさかのぼるわよ。
地図を作ろうと測量を始めたら、なんか、地球って丸いんじゃないって
わかったんだって。
一郎:すご。さりげなく、素朴な僕の疑問に答えちゃって…。
桜 :そりゃそうよ。最初は、『地球儀』なんていう、
大きな地球の模型をつくったはいいけど、
大きくて、持ち運びが不便だし、一目で全体を見られないし、
場所を探すのに、クルクル回さないとだめじゃない。
地図みたいに、索引なんてないからさぁ。
一郎:そうだよね。それで、できたのが『世界地図』でしょ。
でも、地球は球体だし、地図は平面だから、
世界地図は、一度に全部を正確に表すことは不可能なんだよね。
桜 :ふーん。
一郎:なにそれ。また、手抜き?やめて、そういうの。少しは、セリフを言って!
桜 :世界地図には目的に合わせて、さまざまな種類の地図があるわ。
たとえば、緯線と経線が直角に交わる地図。この地図って、
見やすいんだけど、赤道から離れると実際に比べて、
面積が大きくなっちゃうの。なっちゃうの。
それから、中心からの距離と方角が正しい地図。
この地図だと、中心からはいいんだけど、ちょっとずれて、
中心以外からの地点からだと、距離も方角も正しくなくなっちゃうわ。
それにね、面積が正しい地図があるんだけど、これも、赤道から離れると
形がゆがんじゃうのよ。
一郎:結構、いろんなこと知ってるね。ところで、北極と南極の距離って何キロ?
桜 :約2万キロよ。だから、紙テープかなんかで、ものさしをつくってみるといいわ。
20の目盛りをつければ、ひと目盛が1000キロになるでしょ。
その紙テープのものさしを使って地球上のいろんな都市の距離を測るのも
いい勉強になるわよ。やってみてちょうだいね。
一郎:今日は、僕の出る幕がなかったみたい。じゃぁ、またにしようっと。
それでは、今日はこの辺で、おしまいにします。
(つづく)