第092回 北海道地方 : 人口や産業の特色

地理的分野 第092回 北海道地方:人口や産業の特色
 
北海道の人口の特徴
 
北海道の人口は、札幌市に集中しています。
 
なんと、北海道の人口の約3分の1以上が札幌市の人口なのです。
 
しかも、札幌市は、政令指定都市です。
 
その政令指令都市のなかでも全国4番目に人口が多い都市です。
 
ちょっと、想像がつかないですね。
 
もちろん、札幌市に人口が集中しているのですが、
 
平野、そして、盆地に集中していることがわかります。
 
たとえば、旭川市、函館市、釧路市、苫小牧市、帯広市。
 
地図帳で調べておきましょう。
 
北海道は開拓された土地です。
 
アメリカのように先住民族がいた北海道。
 
アイヌの人って、狩りや漁で生活をたてていたんです。
 
農耕、寒くてできませんよ。
 
北海道は、亜寒帯ですから。
 
できても、ほんの少しのことです。
 
歴史的分野で勉強した通り、
 
屯田兵を中心に北海道は開拓されたのです。
 
北海道開拓使が政府によって置かれたのもこのころです。
 
このころって?そう、明治時代でしたね。
 
この開拓によって、先住民の人々の生活は脅かされ、
 
人口も減少していってしまいました。
 
その変わり、大規模な欧米式の大規模経営の農業が
 
行われるようになったんです。
 
発展のためとはいえ、ちょっと、さびしい出来事でしたね。
 
アイヌの文化って口承文化なんです。
 
口承って、『口で伝える』ってことです。
 
そう、文字で伝えていない文化。
 
知っている人が亡くなってしまうと、
 
ちょっと、伝えるのが難しい文化なんです。
 
それが、消えかかってしまっていて
 
いま、アイヌ文化復興へむけてさまざまな努力がされています。
 
どんな努力があるのか、調べてみましょう。
 
それでは、自然を生かした産業についてみてみましょう。
 
石狩平野に注目してください。
 
そう、ここは、日本でも有数な稲作地域です。
 
稲作?
 
じつは、東南アジアが稲作に適していますよね。
 
つまり、北海道は稲作にとって、寒すぎるんです。
 
それを、たび重なる品種改良によって、
 
北海道でも稲作ができるようになりました。
 
とっても、根気のいることだったんですよ。
 
さて、十勝平野や北見盆地では、なにが盛んでしょう。
 
広大な土地を活かした畑作です。
 
では、根釧台地はどうでしょうか。
 
ここは、酪農地帯です。
 
牛の最適温度って、何度か知っていますか。
 
じつは、摂氏7度って言われています。
 
だから、北海道のほうが、牛を飼いやすいんです。
 
酪農と畑作を合わせた混合農業もおこなわれている地域があるので、
 
チェックしておくとよいでしょう。
 
では、漁場はどのあたりでしょうか。
 
オホーツク海や太平洋沿いです。
 
なんと、北海道の都道府県別漁獲量は全国第一位ですよ。
 
すごいですね。
 
なかでも、
 
すけとうだら、ほっけ、ほたてがいの水揚げ高が多いです。
 
これらは全国各地に出荷されています。
 
さて、ただ、農産物を売っても価値が低いですよね。
 
しかも、あんまり人のいない北海道。
 
買ってくれる人はここには、少ないです。
 
日本全国に売るためには、付加価値を農産物につける必要がありますよね。
 
そこで、農産物を加工する食品工業も進んでいるんです。
 
バターやチーズを生産する工場:原料は牛乳ですね。
 
ビール工場:原料は大麦やホップですね。
 
製紙工場:原料は木材ですね。

 


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