こっそり、お披露目 『同人誌『土曜勉強会 2014年度』に寄稿原稿』 第3弾 素朴な疑問が出発点②『日系人』、『Nikkei』、『日本人』、それとも… ~

2014年11月01日 15:16
ついこの間も、私は、『日系人』の定義がわからなかった。全く、理解に苦しんだ。いまでも、わからない。
 
わたしにとっては、とっても不明瞭なのだ。一応、定義があるのだが、よく考えてみるとこの『日系人』とは、
 
一体、何者なのだろう。わたしは、日本人なのだろうか?本当に胸を張って日本人といってよいのだろうか。
 
いやいや、二十二年もブラジルに住めば、日系人だろうか。もう、どっちだかわからない。
 
そんなことが頭によぎる。しかも、わたしは、ずっと、日本人だと思っていた。いや、日本人に間違いないだろう。
 
うーん、本当のところ、どっちなのだろう。
 
というわけで、ちょっと調べてみた。すると、次のようなことが分かってきたのである。
 
まず、戦前の『移民』を見てみよう。なんで、『移民』かといえば、日本を離れないと、
 
『日系人』になれないと思うからだ。
 
日本を離れる、つまり、そういう人を『移民』というだろう。だから、『移民』の定義を探してみた。
 
あるある、見つけた。えっと、こう書いてある。『労働を目的として外国に渡航する者』それが、『移民』である。
 
しかも、そういう人々を『邦人』とも呼んでいた。うん、ちょっと、わかってきた。戦後はというと、
 
『他国に定着することを目的とする人』が『邦人』であり、一時滞在者についても『邦人』となり、
 
『移民』と区別されて使われるようになったそうだ。しかも、この『移民』たちが定着してできたコミュニティが、
 
戦前は、『在伯同胞社会』と呼ばれ、戦後は、『日系コロニア』『日系社会』であったそうだ。
 
そして、そのコミュニティを構成するのがわたしの知りたい『日系人』ということになる。
 
日本側や外務省の『日系人』の定義は、『日本国籍を有さないが、民族的に日本系と考え得る者』
 
というものである。これでは、ちょっと、という意見がいま、出ている。つまり、『血統だけではその範囲を
 
画し得ない』というのだ。また、ローマ字の『nikkei』は、どうだろう。先祖に依存する問題ではなくて、
 
『state of mind』を扱う問題であり、『nikkei』とは、『日系コミュニティと価値を共有する人たち』であり、
 
『一人以上の日本人の先祖を持つ人、(そして/あるいは)自分で『nikkei』であるという
 
アイデンティティを持つ人』だそうだ。精神的な面も含めた『日系人』の考え方だ。
 
だいぶ、納得できる説明にぶつかった。
 
つまり、私にあてはめると、一体、どうなるのだろう。
 
まず、わたしの国籍は、間違いなく『日本国』。だとすると、やはり、『日本人』とわたしが、思い続けていれば、
 
私はいつまでも、『日本人』だろうか。いや、待て。『日系人』のような気もする。しかも『一世』かもしれない。
 
ちょっと、まって。じゃあ、わたしは、『一世?』。『一世 = 日本人?』っていうこと。
 
でも、『日系人?』だって。どういうこと?つまり、わたしは…
 
                                                      ( 次回に続く )
 

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