京都大学の理系から、『確率』の問題です。
2015年02月16日 19:58
問題
1,2,3,4,5の5個の数を一列に並べます。
1番目と2番目と3番目の数の和が、
3番目と4番目と5番目の数の和と等しくなる確率を求めましょう。
解説 および 答え (京都大学 理系)
並んだ数をA,B,C,D,Eと書きましょう。
A + B + C = C + D + E
『C』が両辺にありますね。ということは、簡単にすると…
A + B = D + E
5個の数の総和は…
1+2+3+4+5=15
1,2,3,4,5の数のうち、一つがCとすると、
たとえば、
1+5=2+4
となると、『C = 3』ですね。
まだ、組み合わせができますね。
2+3=1+4
となると、『C = 5』ですね。
そして、
2+5=3+4
となると、『C = 1』ですね。
いずれも、『C』は、奇数ですね。
では、『C』が偶数のときを見てみましょう。
さきほどとは、逆にC=2だとすると…
残りの数は、1,3,4,5。
両辺が同じ数になるような和を求められますか。
1+3=4、4+5=9 → ダメですね。
3+4=7、1+5=6 → ダメですね。
では、C=4だとすると…
残りの数は、1,2,3,5。
両辺が同じ数になるような和を求められますか。
1+2=3、3+5=8 → ダメですね。
2+3=5、1+5=6 → ダメですね。
ということは、なぜだかわからないけど、
Cは奇数でなくてはいけませんね。
ということは、Cが奇数になる確率は、
5つの数字のなかで、3つが奇数(1,3,5)ですから、
3/5
ということになります。
ところで、『C』が奇数だということは、
これでわかりました。
その確率も、『3/5』
それでは、C=1を選んだとすると…
残りの数は、2,3,4,5。
左右の和が等しくなるように
数を組み合わせるためには、
どうなるでしょうか。
先ほど、やりましたね。
2と組み合わさる数は残り3個(3,4,5)のうち一つです。
そう、『5』しかありませんね。
ということは、
3つのうちの1つを選ぶわけですから、
確率は1/3。
一つの『C』という数字を選ぶ確率が、3/5。
『C』を選んだあとに、両辺の和が等しくなる
組み合わせを選ぶ確率は、1/3。
問題の求める確率は、
それぞれの確率を掛け合わせればいいのですから、
3/5 × 1/3 = 1/5。
答えは、『1/5』となるわけです。
どうです、解けましたか?
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