二酸化炭素の排出量の削減です。
ただ、生活していくうえで、二酸化炭素を排出することはなくてはならないもので、排出量を削減することは、どこの国もできない状態にあるのが現状です。
ハイブリッドカーをつくったり、環境にやさしい自然エネルギーを利用した発電方法や各工場で二酸化炭素を排出しない努力はされています。
もちろん、今後、社会的に一個人として、みんなが二酸化炭素をできるだけ少なくし排出していく努力をすることが一番です。
ところが、発展途上の国々や先進国では、産業活動を促進するため、どうしても二酸化炭素の排出はいなめないので、私個人としては、光合成のように排出した二酸化炭素を分解してしまえばよいと考えるのです。ただ単に二酸化炭素を分解すると、かなり無駄なエネルギーを使わないといけないので簡単にはいかないのですが、面白いことを開発した組織もあるので紹介します。
【財団法人若狭湾エネルギー開発センター(WERC)】です。
太陽炉を開発しました。これは、
・クリーンで無尽蔵な太陽光を利用できる。
・最高3000度の高温が比較的容易に得られる。
・不純物の混入が少なく、任意の大気中で対象を加熱、冷却できる。
というものです。
【大型太陽炉の製作と太陽熱エネルギーを利用した水素製造技術の開発】の一環としてつくられたもので、太陽光を集めて高温状態を作る「太陽炉」を利用し、二酸化炭素を分解する仕組みです。一日あたり2キログラムの二酸化炭素を分解できるということです。酸化鉄を太陽炉で加熱することにより、不安定な酸化鉄(FeO)と酸素に分解し、その酸化鉄(FeO)が二酸化炭素と結合するので、二酸化炭素が分解されるのです。しかも、酸素と炭素も精製されますから、一石二鳥なのです。
ただ、いいことばかりでは、ありません。技術的な問題の他に天候に左右されるので、あまり、科学者たちに、太陽炉は人気がないのが現状です。
でも、「太陽追尾システム」が導入されているはずですので、太陽電池と併用し、二酸化炭素を分解しつつ電力を供給するようなシステムを開発することは可能だ思います。
とにかく、あとがない状況です。一刻も早く、有効な手立てを考えることが先決なのです。
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