韓国では、「親日的」な歴史教科書が修正を経て出版されることになりました。
これをうけ、一部の高校は、この歴史の教科書を使用することを決定していましたが、
市民団体などの反発を受け、決定を取り消す高校が増えています。
この教科書は、韓国の出版社「教学社」の高校用韓国史で、
新保守派の大学教授らが執筆しました。
そして、2013年8月、教科書検定に初めて合格した教科書です。
日本統治時代の経済発展や規律改善を評価したことから、
歴史観を巡る論争を巻き起こしましたが、
教育省から行き過ぎた「親日的な」表現や事実関係の誤りなど
251件の修正勧告を受けました。
結局、大幅修正を経て、2013年12月に出版が承認されたのです。
その後、ソウルや釜山などの約15校がこの教科書の採択を決めましたが、
市民団体らが抗議運動を起こしました。
学校前で「本気で親日教科書を使うつもりか!」などと繰り広げ、
保護者や学生もこれに加わったのです。
混乱を恐れた学校側は今回の決定の撤回に動きました。
この1月3日までに10校が他社の歴史教科書を使用すると決定を下しています。
隣り同士の国、『日本』と『韓国』。
いつになったら、関係改善がなされるのでしょうか。
まだまだ、『わだかまりがある』ということを証明するような
出来事でした。
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