ふたたび、バート・マンローについて。

2016年01月02日 20:53
伝説のバイク<インディアン>に乗り、
 
62歳で世界一をめざした男『バート・マンロー』。
 
1967年バート・マンローが打ち立て、
 
いまだ破られていない世界最速記録—300キロ。
 
40年以上もスピードだけを追求し、
 
63 歳という年齢ながら奇跡のような大記録に挑戦した男。
 
彼のすばらしさは、新記録を打ち立てたのちも、
 
マシンの開発に余念をゆるさず、
 
スピードを追い求めたこと。
 
そして、62歳という人生においても還暦を迎え、
 
そろそろ引退をと考える時期…
 
彼は、夢を追い求めることをあきらめなかった。
 
その執念、ひたむきさは、すばらしい。
 
一生をスピードにかけたといっていいだろう。
 
そんな彼の生き方を学びたい。
 
・世界最速のバイク『インディアン』について
 
実は、このバイクは、1901年に、マサチューセッツで販売開始された
 
“エンジン付き自転車”。
 
ネイティブ・アメリカンの人々のように自由に
 
「鉄の 馬」を走らせたい、
 
という願いを込めて“インディアン”と名づけられた。
 
圧倒的なパワーと耐久性で
 
ハーレー・ダ ビッドソンなどを大きく引き離し、
 
No.1の地位を獲得。
 
 その後もVツインエンジン、
 
 2段式変速システムなど当時の革新的な技術を
 
いち早く取り入れたマシン。
 
1920年:驚異の連続走行距離を誇る
   “インディアン・スカウト”を発表。
 
1922年:最高時速144キロのパワフルな
   “インディアン・チーフ”を発表。
 
1927年:空冷式 直列4気筒エンジンを搭載した
   “インディアン・フォー”を発表。
 
インディアンの快進撃は、安価なイギリス製のバイクに
 
邪魔され、1953年、工場を閉鎖。
 
しかし、52年の間で作られた、
 
インディアン製のバイクは、「伝説」となり、
 
あのスティーブ・マックイーンも
 
1930年型の“インディアン・チーフ74サイドカー”を
 
愛機としていた…。
 
そして、バート・マンローもその一人である。
 
・もうちょっと、バート・マンローについて
 
1000cc以下の流線型バイク世界最速記録保持者。
 
ニュージーランドに生まれ。
 
15歳からバイクに乗り始める。
 
1920年、インディアン・スカウトを購入。
 
このマシンの最高時速は80キロ台。
 
よりスピードを求めて改良を重ね続けた彼。
 
1962年、63歳の年齢で、
 
アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で
 
世界記録に初挑戦。
 
時速288キロの世界記録を達成。
 
以後も70歳過ぎまで毎年のようにボンヌヴィルへ。
 
67年には時速295.44キロのインディアン最速記録を出す。
 
ちな みに公式記録にはならなかったが、
 
この年に出した最高時速は331キロだった。

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