『土偶』は、縄文時代に使用された、ヒトや動物の形に作った土の人形のことです。
大きさはまちまちで、数㎝から40cm以上のものまで、いろいろあります。
東日本を中心に流行りました。『土偶』は手足などが欠けていたり、
女性を表していることが多く、これは、出産・豊穣(ほうじょう:豊作、ゆたかに実ること)
・再生を意味していたのではないかといわれています。
『埴輪』は、古墳にならべるために作られた土製の焼き物のことです。
円筒埴輪と、形象埴輪の二つがります。4世紀には古墳の頂上の埋葬施設や
その周辺に家や器財の埴輪がならべられ、
5世紀以降は人物埴輪や動物埴輪が多くなったそうです。
初期の『埴輪』は、古墳に葬られる人物の生前の様子やその権威を示すもの、
死者の霊に対しての捧げものでした。
5世紀以降は、葬儀の様子などを表すものへと性格が変化していきました。
参考資料:栃木県埋蔵文化財センター