朝鮮を李成桂が建国した1392年は、
南北朝合一と同じ年です。
日明貿易と同様に、3代義満の時に国交が開かれました。
日朝貿易は日明貿易とは違って、最初から幕府だけでなく、
守護大名や豪族・商人なども参加したために、
朝鮮は対馬の宗氏を通して貿易を統制しました。
ただ、『勘合』については、明との貿易で使用されたので、
朝鮮との間には、利用されていなかったようです。
1419年、朝鮮は倭寇の本拠地とみなした対馬を襲撃しました。
以後日朝貿易は一時中断しましたが、
すぐに再開されました。
日朝貿易が衰えるきっかけとなったのは、
朝鮮の三浦(富山浦→釜山、乃而浦→薺浦、塩浦→蔚山)に設けられた倭館の日本人が、
特権が縮小されることを不満として暴動をおこして鎮圧された
三浦の乱(1510)です。
貿易品のポイント:木綿を輸入し輸出は、やはり銅でした。
琉球との貿易で手に入れた蘇木(染料)や香木(香料)も輸出していました。