まず、終戦記念日を法的にそして、厳密に考えると…
1952年4月28日です。
つまり、サンフランシスコ講和条約が発効し、
日本が独立国家としての主権を回復した日とするのが妥当でしょう。
では、1945年8月15日は、どんな日でしょう。
昭和天皇が国民に対して、
これ以上の戦禍の拡大を避けたいという思いから戦争はやめますと伝えた日です。
そして、昭和天皇が戦争の終止符を付けた形になります。
これは、玉音放送で流され、国民が正座して聞いているシーンを
みたことがあると思います。
終戦の詔勅ですから、天皇主権のなかで国内法的に有効なのです。
当時の日本人の意識の中に、
負けた…という気持ちを受け入れることができなかったのかもしれませんね。
もちろん、政治的なもくろみもあったかもしれません。
ただ、国内的には、終戦記念日を『8月15日』にしても
問題がないということになるのです。
さまざまな感情はあるとは思いますが、
『終戦記念日はいつですか』という質問に対しての答えは、
『1945年8月15日』ということで良いと思います。
ただ、さまざまな経緯を理解しておくことはとても大切なことです。